中古物件を購入しようというときに迷ってしまうのが、一体どこの会社に頼んだらいいのか、ということ。
駅前には不動産仲介のお店がひしめき合うように並んでいるし、不動産サイトを見ても、同じ物件を複数の不動産会社が扱っていたりします。
これでは物件を選ぶ前にまず、不動産会社選びで挫折してしまいそうですよね。
例えば、知り合いからの口コミで、良心的な仲介会社を紹介してもらえるのであれば安心なのですが、そのようなコネクションがない場合でも、きちんとしたチェックポイントを踏まえて、複数の不動産会社を使って物件探しをすれば、きっとよい仲介会社は見つかります。
担当営業の名刺を見る
不動産を扱う宅地建物取引業者には、5人に1人の割合で、「宅地建物取引主任者」を置かなくてはならないことが宅地建物取引業法で義務付けられています。つまり法律では、5人のうち4人は宅建主任者でなくても不動産取引の業務自体は行えるわけです。 とはいえ。あなたは不動産取引についての法律をきちんと勉強していない人から、数千万の買い物をすることに不安はありませんか? 不動産取引に関する一定の知識を持った人に担当してもらった方がより安全に不動産取得ができると思いませんか?もし、不動産会社で担当となった営業の名刺に「宅地建物取引主任者」の肩書きがなかったら、「あなたはなぜ、宅建主任者ではないのですか?」と聞いてみましょう。納得のいく答えが得られなければ、信頼して不動産売買を任せられません。もちろん宅建主任者であっても、その担当者が信用できなかったり、ウマが合わないようであれば、担当を替えてもらうか、会社自体をスイッチした方がいいでしょう。
常にライフプランを頭に入れて
物件を選ぶ際の基本として、自分の希望とそれらの優先順位をしっかり持っておく必要があります。例えば、通勤時間は1時間以内、最寄り駅から徒歩5分以内、築10年以内でバルコニーが南向きの2階以上…等々。そして何より重要なのは予算です。不動産を購入する際にかかるお金は物件の金額だけではありません。仲介手数料はもちろん、保証料や事務手数料、司法書士に払う登記料、印紙代といったいわゆる「諸費用」はもとより、カーテン・照明・家具・家電、リフォーム代やクリーニング代に引越し代と、とにかく思っている以上に物件以外に多額のお金が必要となるものです。それらも鑑みて、物件の予算上限は最後までなるべくブレないようにキチンと決めておきましょう。その上で、仲介会社と物件選びの相談をしていて、自分の予算より高い物件ばかりを勧めてくるような会社は要注意。あなたの人生のことなど何も考えていない可能性があります。
本当に良心的な会社であれば、条件に合う物件があまりなくても、予算はあまり動かさず、予算以外の条件をもう少し緩めませんか、という提案をしてくるはずです。
もちろん不動産仲介会社も営利企業ですから、少しでも高い物件を売って手数料を稼ぎたいのは当然です。しかし、住宅購入にはあなたの人生がかかっているわけですから、そこを無理に押し通すような会社とは付き合う必要はありません。
勧めてくる物件の分譲会社・施工会社を見る
仲介会社が勧めてくる物件情報で、あなたが出した条件以外で必ず見なくてはいけないのが分譲会社、施工会社です。それらの会社がしっかりしていれば、欠陥住宅をつかまされる危険は少なくなります。逆にそれらの会社をキチンとみないと、見た目はキレイでも、中身は酷い物件だったりします。
これらの会社の情報をキチンと見た上で、物件を紹介してくれる会社は、信頼できる仲介会社といえるでしょう。
会社情報や分譲実績等は、それぞれのコーポレートサイトで見ることが出来ますし、上場企業であれば、株価や経営状態については、Yahooファイナンス等のサイトで調べることが出来ます。
また、マンションであれば管理状態というのは非常に重要で、住み心地にも資産価値にも大いに影響します。管理が行き届いているか、というのは、物件の下見に行ったとき、エントランスや植樹の様子、ごみ置き場などで確認できますし、管理組合がしっかり稼動しているかどうかは、管理組合の議事録などで確認することが出来ます。そのあたりの確認やケアもしっかりしてくれる仲介会社であれば、信頼できる会社といえるでしょう。
物件購入に付随するサービスについて
中古物件を買うと、リフォームやクリーニング、あるいは新たな家具の設置ということが少なからず必要になってきます。ほとんどの仲介会社は、自分のところで抱えている業者などを使って、その辺りのケアをしてくれますが、その際にも、こちらの希望と予算を聞いた上で、なるべくその予算に合う形で提案してくる会社が信頼できます。家具や設備、建材などは、本当にピンきりなので、安かろう悪かろうというものから、上は本当に高いものまで様々あります。そのうちで、機能性や希望を満たし、出来るだけ抑えた価格で提案してくるのが会社の腕の見せ所です。キチンとした会社等を自前で持っていたり、あるいは質のいい会社と提携している仲介会社を選びましょう。
仲介会社選びのポイントはつまるところ、あなたの立場に立って、物件購入を人生設計の一部として考えてくれる会社かどうか、ということに尽きます。
そういう会社に出会うためには、会社のペースに巻き込まれないよう、自分の意志をしっかり持って、自分の希望とそれらのプライオリティ、予算をしっかり決めてから物件探し、仲介会社探しに臨む必要があるでしょう。





